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長寿の話 大変なことに


長寿の話

「人生50年」昔はそんな風にいわれてきました。それは多分、神様が人間を創った時に付けた保証書のようなものかもしれません。さしずめ「どんな使い方をしても50年は持つよ。」なのですかね?確かに50歳を過ぎるあたりで、ポツリ、ポツリとお隠れになる人がいるでしょ?しかも「あいつは大酒のみだったから」「タバコも酒も浴びるように飲み不摂生したから」と同情されないような言葉が枕詞のごとく付けられてしまいます。一生分の「生」を使い果たしたのかもしれませんね。でも安心して下さい、神様は耐用年数も設定しておいてくれてます。それは永遠ではありませんが、よく言われているように、「120歳」までです。まんざら根拠がないわけではなく、ギネスブックの記録ではフランスのアルルの女のジャンヌ カルマンが122歳でした。彼女は100歳を超えてもなお好奇心旺盛で色々なことに意欲を見せていたそうです。まあ、そこまでとは言わなくても、人間の体はすべてが同時に悪くなる訳ではありません。臓器移植を通じて他の体で生を受けることも可能ですが、自分のウイ−クポイントをフォロ−しながら,なるべく細く長くメンテナンスをして120歳を目標に努力するのも、無駄ではないはずです。長生きすれば、ほらあなただって、昔は夢の世界だった21世紀を今体験できているではありませんか。まだ現時点では病因の修復や除去をすることは出来ても、人間の体を交換することは出来ないのですから、西洋医学で応急処置を、漢方で体自体のメンテナンスを、後は摂生と養生と「生に対する意欲」が重要でしょう。そういえば、当店にも百歳のお客さんが見えられます。自分はすこぶる元気で「旅行に行きたいんだが、今は独り者なので、何せ旅館とか、歳を聞いてびっくりして予約を受けてくれないのが、悩みの種なんだ」と言ってました。この写真を見てのとおり、何しろ歳を聞かないと、20歳は若く見られます。漢方もひと役かっているようですね。

「その症状をほっておくと大変なことになりますよ」
「大丈夫でしょう。心配入りませんね」

最近やたら不安をあおる話を見かけます.
はては新しいインフルエンザが流行ると日本が壊滅してしまうと極論するものまで出てきて、いやはや困ったものです。「うそじゃないけど、必ずそうなるわけでもない」ことを一方的に主張します。健康への意識が薄い人達への警告として、いわゆる「飴と鞭」の鞭のつもりなんでしょう。しいて言えば飴は医者に「大丈夫でしょう、心配入りませんね。」と言われて、安心する反面、自覚症状から「どうもへんだなあ」と思うこともあるでしょ?医者もそう言ってるのでまあそんなものかなあと、納得していたらその後悪化してしまった。これも「たぶん大丈夫だけど、必ず大丈夫だとは限らない」なんです。人間のやることに完全はありません。たまたま気がつかずに見逃してしまう事だってあります。人間的にはとても立派で腰も低くやさしい先生だけど、見立ての甘い先生、口の利き方も知らないような生意気で、誰にも頭を下げた事のないような、だけど鋭く見立ての的確な先生、世の中複雑ですね。

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