漢方専門 和漢薬 馬場香嶺堂薬局

前店に来てた人 初代馬場明


以前、店に来てくれてた人へ

何かのきっかけで、足の遠のいてしまったあなたが、もしこれを見たら、薬は購入しなくてもいいですから、近くに来たら顔を見せに来てください。その後どうしているか、結構心配してるんですよ。良くなって治ったのならいいのですが、私共の力不足でまだ、一進一退ならなおさら、気がかりです。だからといって電話や手紙で商売人のようにセ−ルスト−クでサルベ−ジするのは苦手です。実は最近、昔随分と来店していた人がひょっこり顔を出したんです。まるで、同窓会のように懐かしかったですよ。「近くに用事で来たんだけど、そのまま帰るのも...と思った」そうです。うれしかったです。思いついた時ちょっと顔見せられるような、そんな店にしたいです。
ところで、この写真は祖父である初代馬場明が当時新聞折込のために作った宣伝チラシです。その頃としてはずいぶんと洒落てますね。

初代 馬場明

漢方業界の中ではそれなりに名前が通っていたようです。当時東京都の植物鑑定委員として認定されていて、中国からも多くの専門家が「薬草のことなら中野の馬場に聞け」と、訪ねて来たほどでした。「医は算術でなく仁術だよ」といっていたのを思い出します。「和漢薬名箋」「簡易應用便覧」「薬家医学考」
「医家薬学考」など著書があり、学者肌で、臨床はあまり興味を示さず、いつも薬学仲間の集まりか、趣味の長唄で(店に杵屋六明という表札がかけてありました)すぐ出かけていって店にはいないという記憶がありました。

漢方専門
和漢薬 馬場香嶺堂薬局
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