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強迫性障害 


強迫性障害パ−トT

強迫性障害の定義です。「自分の意志と無関係に頭に浮かぶ不快感や不安を打ち消したり振り払う行為。不合理だがやめると不安や不快感を伴うためにやめられない。周囲から見て全く理解不能な行動でも本人には何らかの意味付けが生じてる」たったこれだけの事にあなたは気の遠くなるような時間と膨大な手間をかけて、人生をフリ−ズさせてるんですよ。でもあなたには、それが病気だという意識があるんです。病識があるか無いかは、デイ−プな病気かどうかの重要な境界線なんです。大丈夫ですよ。まだ今なら「漢方の助け舟」に乗れますよ。

強迫性障害パ−トU

これは作り話です。     [登場人物]         不潔強迫の「O子さん」(手や体の汚れが気になり何度も洗わないと気がすまない)確認強迫の「A子さん」(家の鍵を閉めたか気になり何度も執拗に確認する)数唱強迫の「B子さん」(不吉な数やこだわりの数を避ける)[さあ、お話です]確認強迫の「A子さん」の誕生日を不潔強迫の「O子さん」と数唱強迫の「B子さん」がお祝いする事になって、お昼に喫茶店で会うことになりました。まずは不潔強迫の「O子さん」からです。彼女は朝4時起床です。彼女の家から待ち合わせ場所までは10分ほどですが、外出するための「用意」に8時間かかるためなんです。まず排便をしてお風呂に入り何度も入念に体を洗います。湯舟には右足から入るとか「細かい決まり事」があります。やっとの事でお風呂から出ると、化粧のために鏡の前に向かいます。風呂場から左足が先で正確に6歩で鏡の前に行かなければなりません。その時の視線の方向も細かく決められています。さらに鏡の前には足をピッタリと揃えて立たなければなりません。それからツバを飲み込み、二度咳払いしてから化粧を始めますが、その前に400回手を石鹸で洗います...。この儀式は極度の緊張の中で執り行われる「神聖なもの」で、どこかで間違えたり、何かの物音など雑音が入ると、最初からやり直しです。今日は珍しく「7時間30分」で「用意」ができました。一度外に出るともう家には夜まで戻る事は出来ない「決まり」です。「O子さん」が喫茶店のいつもの席に座って程なく確認強迫の「A子さん」が到着。しかし数唱強迫の「B子さん」が一時間経っても現れません。そこに「A子さん」の携帯が鳴りました。「B子さん」からです。「私がそこから見える?さっきから近くにいるんだけど、喫茶店の隣に「99ショップ」ががあるでしょ?私「99」は駄目なの」確かに喫茶店の反対側の歩道の物陰から顔だけ出した「B子さん」が見えました。「99ショップの前を通らないで来たら?」とA子さんが提案すると「だめ、99ショップの袋を持った人達がその辺にたくさん歩いてるから、いなくなったらそっちに行くから..」.一時間程して、全速力で走って喫茶店に入ってきた「B子さん」。ところが次の難関に「固まって」しまいました。隣の席に「99ショップ」の袋をテ−ブルに置いている漢方の先生が座っていたのです。ここで機転を利かせた「O子さん」が「すいません、その袋逆さまに置いてくれませんか?」と頼みました。「さあ大丈夫よ。これで「66」になるから...」やっと三人が揃った途端、さっきから落ち着かず汗ビッショリの「A子さん」が「やっぱり家の鍵掛けたか心配だから、皆で私の家に行って欲しい、きっと泥棒がもう家に入っているに違いないから怖いし.....」すると「O子さん」が「だめだよ、あなたの家に行く用意をしなくちゃならない...」B子さんは相変わらず「66,66,66...」と唱えています。隣の席で一部始終を見ていた漢方の先生が見るに見かねて尋ねました「大変ですねえ、大丈夫ですか?」すると三人は顔を見合わせて、声を揃えて言いました「わかっちゃいるけど、やめられないんです!」

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