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うつ 疲れる


うつ 

気分障害といわれてるんですね。何か雰囲気とか気分次第で変わってしますような、ほんとうの病気じゃないみたいな響きです。でもそれはある意味当たってもいるんです。普通の病気は一定の症状がどんどん悪くなるとか、何処かのレベルで小康状態とかなるのに、「うつ」には波があるんですよ。大きなうねりです。下がる時は底なしに落ちるように感じるんです。でも波なんですから必ず上がってくるんですよ。その周期は大体六ヶ月、半年落っこちて、でもじっと待ってると上がってくるんですよ。季節ごとの人もいます。冬に多いですかね。そんな時は太陽光をいっぱい浴びると、リセットされるみたいですよ。まあつまるところ、あなたは嵐で大きなうねりの波にただ身を任せて浮いていると思って下さい。さあ、ジェットコ−スタ−のようにぐうっと落こちますよ。つかまって下さい。そんな時細かい事考えたり、重要な事決めたりするのは無理ですよね。白紙状態にして下さい。それでいいんです。力を入れてりきむとさらに体が沈んで溺れちゃいますよ。暗くて怖いですけど、力を抜いて波に身を任せます。ほら結構楽になったでしょ。ここらあたりが底でしょう。そうら、そろそろ浮いてきますよ。おっと、海面より空中に飛び出しちゃいましたね、これじゃ「躁状態」になっっちゃいますね。「うつ」とは逆に限りなく明るく喋り続けて、自分は偉大で異性にも持てちゃうとかの思い込みの塊になっちゃいます。空も飛べると思い始めた瞬間、海面に落ちましたね。そのまま沈むか、飛び石のように海面を跳ねるか、「神のみぞ知る」ですかね?さあそうこうしているうちに、救助ヘリが到着したようです。「漢方」って大きく書いてありますね。ケビンコスナ−の「守護神」とか「海猿」みたいでカッコイイですね。もう大丈夫、安心して下さい。「ああ-すいません、あなたが水に濡れてて重いので、ゆっくりしか引き上げられません」「ほ-、やっと浮きましたね、なんとか海面ですけど、ヘリに収容するのは難しいので、命綱は着けておきますから、なんとか自力で陸地まで泳いで下さい。それじゃあ私はここまでで...「グッドラック!」

疲れる

あなたはまだ何もしていないのに考えただけで疲れちゃうんでしょ。(食後に食器を洗う、洗濯をする、買い物に行く、仕事に行く、人に会う...)「一事が万事」別に「これといった根拠」は無いんでしょ。ともかく「この場から逃げたい」でも「逃げるのさえも疲れる」困りましたねえ。そんな時は眠ってください。脳は深い睡眠(昼寝じゃなくて)によってかなり回復しますよ。でも「これからやらなくてはならないだろう事」を「無かった事にしてパス」じゃなくて「ちょっとタイム」で「凍結」してください。眠りから覚めて起きた時にその事をまた考えましょう。「逃げずに凍結先送り」です。雨降りの日に洗濯物が乾かないと悩むのなら「明日天気になったら干そう」でいいのです。明日も雨だったら?「あさって」干せばいいんです。一週間雨だったら?「コインランドリ−の乾燥機」を使えばいいじゃないですか。「決して逃げない凍結先送り」でいきましょう。「うつ」には波があるといったでしょ、さしずめ小さなうねりの波です。海水浴で波に向かってると思って、波の来るタイミングでちょっと飛び上がって自分の身長より高い波をやり過ごすでしょ。今のあなたはそのタイミングが少しずれちゃっただけなんですよ。

この薬研(やげん)は まさかの紙細工で、本当に多才な五茂 健画伯の作品です。

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