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不安 出さない手紙


不安

原始時代の人類は暗い洞窟の中で外敵に襲われる不安に常にさらされながら暮らしてきました。そんな祖先を持つ人間も基本的には恐怖に対する「不安」が遺伝子に刻み込まれています。だから本能的にはむしろ「不安」を感じることは当然のことなのです。「不安」という「結果」には必ず「原因」があるはずです。例えば「鳥インフルエンザのニュ−スを見たので鶏肉を食べるのが不安だ...」でも、ほとんどの人は鶏肉を前にして「これは火が通っているし感染しているという情報もないし....」等と脳の中で過去の記憶や知識、現在の情報などと照らし合わせて「大丈夫だろう」と判断して口に入れます。あなたはその関連付けの部分がうまくいかないため、限りなく「不安」になるのです。「鳥インフルエンザ」「ニュ−スの情報」「鶏肉を以前食べた時の記憶」すべてがつながらないと、ただ「鶏肉を見ただけ」で不安になるのです。理由がわからないまま何故か不安になるのです。映画館に入るとその映画は悲劇の結末で、しかもいつもラストの5分しか見れず、なんでそうなるのか原因がわからずじまいなのと同じです。そんな事を何度も繰り返すと、脳は無理やり不安を何かにこじつけようとします。「映画館」「場所」「天気」「その時の時間.....」意味の無いキ−ワ−ドの結び目でこんがらがった不安という塊を抱えてしまうのです。ひとりで悩んでないで結び目をほどいてくれる人に相談しましょうよ。そして「大丈夫」というキ−ワ−ドを脳に刷り込んで下さい。生まれて初めてジェットコ−スタ−に乗る時は口から心臓が飛び出すほど不安だったのに、2回、3回と体験していくと、その快感に両手を挙げて喜ぶ人もいるじゃないですか。
「大丈夫ですよ。私が守ってあげますから」

出さない手紙

あなたの頭の中でそろそろ満杯になって来た重荷を降ろしてしまいましょうよ。出さないけど、とっても重要な手紙を書いてください。あて先に選ぶ人はあなたの話しやすい人、相談しやすい人、親友、尊敬する人、過去の人でもいいです、もちろん神様でも....。でも本当にその人の事を思い浮かべて語りかけるように胸の内のすべての本心を書きます。実際には出さないのですからすべてをさらけ出して下さい「誰にも話したことの無いような秘密、恥、失敗、罪、恨み、憎しみ...」脳のプロテクトを外して全部ダウンロ−ドします。書く事によって気持ちは整理され、重荷がをすべてそこに移るのを感じて下さい。書いてる時は読み返したりせず。書き終えたら一度だけ読み返して、即座に燃やして灰にしてください。(またはシュレッダ−で)封印ではなく、消滅させます。過去への決別です。どうです。少しは楽になりましたか?効果が薄ければ、時間を置いてトライしてみてください。さあ、新たなスタ−ト地点に立とうではありませんか。

この見事なレリ−フは多才な五茂 健画伯の作品です。

精神的に悩んでいる人へ


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