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不眠


不眠症

いまや5人にひとりが不眠で悩んでいるみたいですね。寝ないなら「人生が睡眠時間の分、30パ−セント長くなる」というのは無理で、体は睡眠中にいろいろな事やってるんですよ。確かに新聞の訃報覧にも不眠症のために亡くなったという方は見かけませんが、そんな事言ったって、本人にとってはかなり苦しいですよね。でも結構人間は起きているつもりでいても、無意識に寝ているんですよ。一睡もさせず完全に起こし続けた状態の断眠記録はアメリカの17歳の264時間(11日間)が世界記録です。昼間居眠りばかりしていたナポレオンではありませんが、ヒトの下限の睡眠量は3時間とされています。まったく寝ていないという人も最低3時間は無意識のうちに寝ていないと現在、生きてはいないはずです。患者さんで「時計の秒針見ていたけど一睡もしてなかった」という奥さんの訴えに同席していた旦那さんが「いびきかいて寝てたよ」と笑いながら証言していました。さあ漢方で早く「不眠にさよなら」して心地よい眠りを満喫しましょうよ。わりとうまく寝れるようになりますよ。

睡眠について

「寝る子は育つ」というでしょそれは骨や筋肉をつくる成長ホルモンが熟睡中に大量に分泌されるからなんです。大人になるとこの成長ホルモンは細胞の新陳代謝に有効に働いて「寝不足は肌に悪い」といわれる理由です。納得できるでしょ。睡眠のリズムは眠っている人のまぶたを通して目がキョロキョロ動いているのがわかる10分〜20分の夢を見ている「レム睡眠」とからだも脳も眠っている深い眠りの「ノンレム睡眠」を90分のセットで4〜5回繰り返され3セット目以降眠りが浅くなり目覚めます。よく睡眠時間は8時間などといわれますが、あくまで平均値で人それぞれ違うので、睡眠時間にはこだわらないほうがいいです。それより、「ぐっすり眠った」と感じる質の良い眠りの方が重要です。ところで、6時間以下の「ショ−トスリ−パ−」これは3時間のナポレオンが有名ですよね。かたや、9時間以上の「ロングスリ−パ−」には10時間のアインシュタインがいます。不思議な事に両者とも深い眠りの「ノンレム睡眠」の量は同じなんです。アインシュタインは浅い「レム睡眠」が多く夢見がちだからこそ「相対性理論」が出来たということなのかもしれませんね。睡眠は生物にとって食欲、性欲と共に重要な欲求です。そのため睡眠の欲求も満たされれば「たっぷり眠ったあとの心地よさ」として快感が得られるように、遺伝子レベルでプログラムされています。人間ってすごいですよねえ。睡眠は大脳を休ませて点検修理してメンテナンスするために必要なんです。

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