漢方専門 和漢薬 馬場香嶺堂薬局

長生きの秘儀 マザコン


長生きの秘儀

(1)世の中すべてに悪態をつく事。(2)他人に見栄をはり、他人のうわさ話をする事。(3)私はガンにはならないし、自分だけは生き残ると思う事。(4)「もうそろそろいいでしょ」と他人の寿命を勝手に決めてしまう事。(5)自分は絶対に悪いはずはない、きっと何かそうせざるを得ない理由があったに違いないと、あらゆる言い訳を見つけて正当化する事。(6)他人をねたみ、悪口を言うのを楽しみにする事。(7)自分の意見を聞かない人間はおかしい奴と決め込むこと。(8)結局自分さえ良ければいいと結論付ける事。(9)金がなけりゃ歳もとれないし、情など存在しないと割り切る事。(10)逝く時はぽっくり逝きたいと吹聴するけど臓器提供なんてとんでもない。.....どうです。人の教えとして、やってはいけない事、思ってはいけない事と教えられてきたすべてを根底からひっくり返してしまいますよね。しかしひるがえって考えて見れば、これこそ人間の生存本能がもっている欲望の本当の姿なのではないでしょうか、人はこれを長い年月掛けて、抑制してきた結果として、絵に描いたような「良い人」「人間の出来た人」「人徳のある人」を理想としてきました。しかしながら、もう歳をとって失う物がないという人なら、そんな考えも許されるのではないでしょうか。「あなたは良い人を十分な年月やってきたのだから、そろそろ、解放しますよ、欲望に自由になったらいいじゃないですか、自分のためだけに生きたらどうですか」...ではないでしょうか。「ストレスフリ−」のこんな人たちは確実に長生きしてますよ。

マザコン

いろいろな物語の中にも母親に溺愛された息子の話はよく出てきますよね。息子を王にして裏でコントロ−ルする母親像は典型ですよね。仲良し過ぎる「一卵性母娘」とも共通している事はそこに「依存」という関係が生じている事です。お互いが助け合ってこそ「人間が人間である理由」なのですけど、「1プラス1が1以上にはならないということ」が欠点なのです。さらにマザコンの場合は母からの一方通行なのが問題ですね、たとえ何歳になっても「母が言うには....」「母は...」と自分自身の判断はしないかのようです。それはまるで、芸能人が「それは事務所を通してください...」みたいですね。そうは言っても悪い事ばかりではありません、小さい頃から母親の手のひらの中でそれこそ手塩に掛けて育てられた息子はむしろ純粋で素直な良いところもあります。ですから不思議な事にお母さんを通して貰うと漢方薬を飲んでくれる確立は飛躍的に上がります。周りの人が「飲ませたいのになかなか漢方薬を飲んでくれない頑固な人」の場合もよく周りを見渡してみると「あの人の言う事なら、素直に聞いてしまう」という人がいるはずです。それはお母さん、お孫さん 、先生、先輩....なんとなく従ってしまう人が必ずいるはずです。その人を通して説得するとあっけなく納得するはずですよ。どんなにすばらしい漢方薬でも、さすがに飲まなければ効かないのですから....。