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依存


依存

「年齢に関係なしのマザコン男」、女友達以上の絆で結ばれている「一卵性母娘」「お姫様のような姉の面倒をみる妹」すべてに共通するのは「依存」ということです。長い年月かけて構築された関係ですので、当事者達はなんら抵抗は無いようですが、最初に疲れてしますのは依存される側です。依存するほうは自分が依存している事すら自覚無く、往々の場合「決められない判断」の丸投げです。普通はそんなこと聞かないような些細な質問にまで及びます。依存関係が不安定になったときなどとくに確認する目的もかねて「きょうは出かけたほうがいいのか?」「風呂に入ってもいいのか?」など「自分で決めたら?」のほとんど人に聞かずに自分で判断する範囲のことです。「二人でひとり」状態です。ところで、人間に忠実な犬はその忠実度にランクを決めています。第一順位の主人に決めた人には絶対服従します。しかし第二順位以下の人の言う事は「なめて」しまい言う事は聞きません。ところが第一順位のご主人様が留守になったりすると、コロッと第二順位の人に服従します。絶対服従だった高齢のお母様が亡くなったりすると、あれほどお母様から息子を捕った嫁として扱われた妻が息子にとって第二順位に昇格して今度は「ママ、ママ」になるのです。またその独占欲はすさまじく、ヤキモチは限りなく、たとえ自分の子供と妻が仲良く話しているのでさえ許されないようです。妻は、かまわれてうれしい反面、軟禁状態に心身が疲れてしまいます。

依存されてしまう人

頼りにされるのはうれしい反面、きりが無く依存されるのには困ってしまいますね。彼らは依存の関係のバランスが不安定になったり崩れそうになると、敏感に感じ取り、それこそ手当たり次第の「だだをこねます」その一つ一つの内容はあまり意味を持ちませんので、たとえ解決してあげても、また次の要求を出してくるだけです。おもちゃが欲しいと地面に転がって泣きわめく子供のように、「同じおもちゃは家にあるから...」などと説得したところで、泣き止みませんが「お子様ランチ(古い?)食べに行こう」というと泣き止んだりします。つまり「話しは聞いてやるけど、内容に振り回されない」ということです。
「溺れるものはわらをもつかむ」という諺がありますが、「わら」になる人はたまったものではありませんね。助けようと思っても一緒に溺れてしまいます。自分は水に入らず岸から手を差し伸べてください。手はかすけど、「おんぶにだっこ」状態には決してしないことが重要です。